最近の子供は小さい時から近視が進み、低学年から眼鏡をかけている子供が増えてきました。
うちの子供たち(中3,中1)も遺伝的なものもあり、視力はかなり悪いです。
特に娘は小学生の時から眼鏡無しでは出かけるのが厳しくなりました。
今までの経験から、私個人的な意見ですが、子供の視力を守る方法を伝えたいと思います。
遺伝との関係
実は夫は強度近視です。SPH(球面度数) は 右が-7.5 左が-8.0です。
かなり目が悪く、寝る時と入浴以外は眼鏡をかけます。
私は成人まで、1.0以上の視力がありましたが、事務職の仕事のせいで、就職後、視力が落ちました。今はSPHは右が-1.25 左が-2.75で20代の頃の悪くなった時と同じくらいの視力です。なので、私の遺伝子はあまり関わっていないと思います。
通っていた視力回復センターの先生には視力が1.0出ていた時期があったのであれば、視力低下は遺伝では無いとのことでした。
ですが、私が思うに目の体質は遺伝すると思うのです。
娘の顔は夫に良く似ており、息子より娘の方が視力が悪いです。
主人も幼い頃は眼鏡をかけていなかったそうですが、ある時期からすごく悪くなったそうです。
なので、遺伝は少なからず、あると思うのです。
視力低下の経緯
娘は小学校入学し、徐々に視力が落ち始め、2年生になってから急激に落ちました。
その当時、私は本当に焦りました。それまで、小学生になるまでは1.0の視力はあったのですから。。
これは当時眼科での子供たちの視力の経過表です。
当時はかなり焦っていたのですが、これくらいのスピードで視力が低下するお子さんは他にもけっこういるのかもしれません。
最初は最寄りの眼科でワックと呼ばれる仮性近視・眼精疲労治療装置を用いて治療していたのですが、視力低下は全然止まりませんでした。
視力回復センターへ
当時は色々悩み、結局息子が4年生、娘が2年生の時、距離的に通いやすい視力回復センタ-に通うことにしました。
そこで、視力の測定、視力に関する指導を受けました。
驚くことに眼科での検査時の視力より、もっと見えていない、なんと視力0.1が無いとのことでした。すごいショックでした。
それは眼科では視力検査の時に目を細めていて、実際の視力より小さい環も見えていたようでした。その病院では指摘されなかったのか、気づかれなかったみたいです。
また先生から、どうゆう事が目に悪い事かを教えて頂きました。
例えば
- 寝転んで本を読まない
- 乗り物の中で本を読まない
- 50分以上ゲームに10分以上の休憩をとる
(これに関しては20分くらいで一回辞めるくらいが私はいいと思う)
- 同じく読書、テレビも50分以上に1度休憩をとる
- 部屋の明るさの調整
等々
ただ、上記の中では寝転んで何かを読もうとする度に注意するのは面倒でした。
あと、眼鏡は2種類つくるように指導されました。
家の中等では中近距離用の眼鏡
遠い所は遠距離用の眼鏡
これを使い分けて、視力の低下を防ぐためとのことでした。
ですので、すぐにまた眼鏡を作りに行きました。
今でも2種類ずつもっています。
ですが、注意しても、掛け替えをなかなか小まめにしようとしません。
なので、いつも中近距離用です。ですが、その方が近視が進みにくいので、まだ良いのかもしれません。
このセンターでは毎回、ランドルト環の書かれた輪の器具を使ってトレーニングをしました。その後視力測定、ソニマック(超音波治療器)、先生の指導で終わりです。
この超音波治療機器 ソニマックは私もさせて頂きました。
目を休めさせるには本当にいいと思います。
トレーニングはそのランドルト環の器具から5m程離れて片目ずつ熟視していくのです。1クールに(8個の環を当てさせる)を3回繰り返し、合計24個の環を見ます。
本人が見えるか見えないかのあたりの大きさのランドルト環の切れ目がどこなのかを必死で見る
ぼやけている環ですが、ずっと見ていると環の開いている所が見える瞬間がきます。
見えたら、数秒見続けます。これを繰り返す事、これがトレーニングでした。まさに目の筋肉の腹筋です。
目を細めたりするとトレーニングの価値が減ってしまうので、必ず目は見開きます。
よくよく考えるとこのトレーニング、わりと原始的だなあ~とは思うのですが、原理的には確かに納得でした。目の筋肉を鍛え続けることにより、視力を回復するのです。
先生方は子供たちの表情を細やかに読み取り、今見えたと思ったところで10秒見つめさせます。
丁度、夏休みに入ったところだったので、夏休み期間中は何度通ってもよいコースにしたので、通える日はすべて行きました。
家でもトレーニングをするように同じ器具を最初に渡されました(セット購入)。
当時、娘の視力がみるみる下がっていたので、私も必死でセンターへ通い、家でも毎日1日2回子供2人にトレーニングをしました。その結果、確かに視力は回復しました。
ですが、単調なトレーニングを子供たちは嫌がりました。1クール10分程度で終わるのに、どうしても始める前は嫌がります。それをなだめては始める事がかなりのストレスになりました。
最初の1年間くらいは手動式の機具で、私がグルグル回しながら24個のランドルト環を「これは?」と当てさせていきます。すごい面倒くさい。。
もう耐えられないと思っていたら、センターから、タブレットにランドルト環が表示される形式のアプリを入れてトレーニングする事を提案され、活用することに。
おかげで、全然楽になりました。
センターに通いだしてからの推移はこんな感じです。
視力は最初の数ヶ月でかなり回復していたのですが、トレーニングも怠慢に。
その後子供たちのハードな中学受験も重なり、下降気味に。
週1回のセンターでのトレーニングのコースを1年半通い、その後2年間くらい、トレーニング無しの測定と指導のみのコースを通わせて、一旦終了しました。
結局、視力はかなり悪くなってしまったのですが、最後に検査した時のSPHは
娘 右 -8.5 左 -6.0
息子 右-7.25左-6.75
になっていました。それからずいぶん経つので今はもっと悪いのかもしれません。
今はもうスマホも持たせ、学習用やゲームにタブレットもけっこう自由に使用させています。
ですが、このトレーニングを集中的にし始めてから、メガネ店で眼鏡をつくる際に、SPHの数字に対しての平均的な視力より、子供たちの視力がかなり高かったので、店員さんにいつも驚かれ、毎回トレーニングの事を説明していました。
なので、視力トレーニングは必ず効果はあります。
まとめ ~子供の視力を守るために大事なことは~
- ゲーム等は20分くらいで一回止めて、出来るだけ遠くを数分見させて、1時間くらいで一旦終了させる。
- メガネは中近距離用と遠距離用に使い分ける。眼科で1.0と0.6又は0.5くらいの視力が出る2つの処方箋をつくってもらう。出来るだけ、見えない方のメガネで頑張る。
- 5m程離れて、見えるか見えないかくらいのものを熟視する習慣をつけさせる
- 出来るだけ遠い景色を見させる
私が思うに、上記の事を小学生の高学年からさせるのは、かなり難しいと思います。
出来たら幼稚園くらいの幼い子供に何度も何度も伝える。
そして目の大切さを教え込んで、習慣にさせないと身に付かないと思うんです。
私もなんとか子供たちの目を守ってやりたかったのですが、がんばりが続かず視力はさらに悪くなってしまいました。子供たち、本当に申し訳なく思っています。
ですが、何もしなければ、きっと視力はもっと悪くなっていたと思います。
視力が悪くなってきたお子さんをお持ちの方に少しでも私の体験が参考になればと思います。
うちの子供たちは強度近視にあたります。強度近視は将来、目の病気を引き起こす可能性が高く最悪失明にも繋がるそうです。だから定期的に検診しないといけないそうです。
私は先月からブログを始めたところで、目のことを長く思い悩んだ頃のことを思い出しました。そのおかげで、もう1年程、目の検診に行ってないことに気づきました。
今焦ってきました。早々に眼科へ行かなくては。。