中学受験を頑張っている6年生の1年間を振り返り、反省を交えて、考えてみました。
忙しくなる6年生の1学期
6年生になると、たいていの中学受験塾の授業のスケジュールがそれまでより、かなりハードになります。
例えば、4、5年生時は週3日だったのが、6年生になると週5日もしくは6日にもなったりします。
6年生早々に、また別に望校の特別授業も始まる場合もあります。
そしたら、週7日塾通いかもしれません。
塾での宿題も増えたりします。学校では、皆と同じ宿題をし、夜遅く帰ってきてから塾の宿題もしなければなりません。
週半分くらいなら、一日毎になるので、前日の睡眠不足の調整も出来たりするのですが、ほぼ毎日になると、毎日睡眠不足です。
睡眠不足を解消させる時間が、実は学校の授業中になったりもします。
ですが、さすがに小学校へ行かないわけにはいかないので、毎朝、起き辛そうにしている子供を、何とか起こして学校へ行く姿を見送る時は、いつも胸が痛かったです。
夏休みは塾で1日過ごす
夏休みはほとんどが夏期講習で、一日中塾で過ごすことになる日もあります。
そんな日はお弁当が2つ必要になったりします。
朝から夜まで塾に居るとすると、昼食と夕食です。
一つは持たせて、もう一つは後から保護者が持って行ったり、子供が近くのコンビニなどへ買いに行くこともあります。
夏期講習だけではなく、5年生が終わった後の、春休みに始まる春期講習もそうです。
それでも学校が休みな分だけ、まだ子供の体は楽なのかもしれません。
学校が休みな期間は、 "胸の痛み" が、少しマシでした。
ギブアップしそうな2学期
2学期は、ぜんぜん自分の時間がない毎日が、春からずっと続いていて、子供たちも心身共に疲れてきます。
しかも、夏のプール授業がある場合や、運動会の練習がある場合は体力が消耗されて、寝不足とストレスで、くたくたになって学校から帰ってきます。
それでも、また帰ってきてすぐに、塾へ出かけるのを見送ります。
さらに胸が痛みます。。
それでも、子供たちはまた眠いのをがまんして、朝から学校へ行きます。
そして、子供の表情は暗くなっていきます。
いつまでも、この状態が続くように感じ、秋頃にはギブアップしそうになります。
そうでないかもしれないけど、ほとんどの子がかなり疲れていると思います。
2学期が終わると楽になる
もう限界が来ていた頃に2学期が終わり、冬休みになるので、ここでまた少し楽になります。
冬期講習が始まったりはするのですが、学校がなくて体が楽な事と、もうすぐこんな毎日が終わると思うと心が楽になります。
12月の終業式から帰ってきた日は、まだ受験が終わっていないのに、私はおもわず「終わった~。。」と言ってしまった記憶があります。
でも終わってはいませんが。最後のひとふんばりがあります。
気を抜いてはいけません。
私はそれまで ”胸がいたい” 作業の「時間の管理」を毎日毎日していました。
疲れてゴロっとなっている子供に 「そろそろ、始めようか」、「そろそろ行こうか」の声掛けをするのは、本当に辛かったです。
息子の時は、6年生の大晦日の日は、初めて ”その作業” をお休みしました。
そして家族で、紅白歌合戦を見たりして、ゆっくり過ごしました。
中学受験中の学校の存在
私の子供が通っていた小学校では、ほとんどが地元の公立中学校へ進学します。
なので、学校での知り合いのお母さん方には、受験の悩みを相談したり、共感しあったりはありませんでした。(知り合いの方に受験される人がいなかったので)
学校の担任の先生には、ちらりと受験すると話していたので、そっとしてくれていました。
塾では学校よりも、かなり難しい問題を解くので、学校での授業を受ける必要性はないのではと真剣に考えていました。
行かなくても。。その分寝かせてあげたい、塾での学習に専念させたい、と思ったものです。
ですが、親子で真面目なので、それが出来ませんでした。。
出された宿題は、とにかく汚い字になっていましたが、ちゃんと提出していました。
宿題が重なりすぎて、寝るのが真夜中になって、かなりしんどそうな日がありました。
こんな日は何度か、仮病の電話を学校に入れ、しばらく寝かせてあげました。
学校は、塾とは違い、友達と休み時間におしゃべりしたり、遊んだり、共同生活を学べる場所です。
6年生は卒業する年でもあるし、学校での想い出もすごい大事だし。
体育や音楽、家庭科、副教科は塾では学べないし。
だから、「やっぱり学校へ行かせないと」と最終的には思います。
でも、6年生のあの1年間は小学生には可哀想でした。
日本の教育環境や教育制度の問題があるとは思いますが、小学生でも、もっと自由に授業を選択して受けることが出来たらなあと思います。
そうなると、反対に学校へ全く来なくなる子どもが出てきて、大問題になりそうですが。。
最後に
子供の時間の管理を受験の最後までしていたのすが、「もう受からなくていいから、ゆっくりさせよう」という気持ちに何度もなりました。
でも、 トーンダウンしたせいで、受験終了後の子供が暗い気持ちになってしまったら、と思い最後まで、口うるさいお母さんで通しました。
でも口うるさくするのって、しんどいですよね。
今は当時と違い、コロナ禍で塾でのオンライン授業も普通になってきているようです。
無理に塾に行かせなくても、疲れている時はオンラインにしたり、直接質問したかったりしたら、その日は教室受講を選択する事も可能かもしれません。
最後に、どうすればよかったのかの答えですが、
塾も、あんなに必死になることもなかったのかもしれない。
塾の先生に言えば、志望校の対策の問題はいつでももらえました。
かなり疲れている日は休んで、家でそのプリントをすればいいことです。
わからない問題はまとめて塾に行った時に質問すればよかったのですから。
小学校も、周りを気にせず、もっとゆるく通わせば良かったのかもしれません。出席日数が足りなくて卒業できない事はないのですから(学校の先生、失言すいません)。
とにかく睡眠時間を中心に考えてあげれば良かったと反省しています。