Moms-diary’s

思春期の子供2人と中年の夫と暮らす主婦の日記

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もし、その胃痛がピロリ菌のせいだったら、あなたの子供もピロリ菌に感染しているかも。親が感染していたら、子供も中学生以降に検査をしよう。

先日、虫歯菌の事を記事にしましたが、今回はピロリ菌も同じように、幼少期に同居する親から、箸などの使い回しなどで感染すると言われています。

 

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ピロリ菌とは

ピロリ菌は「ヘリコバクター・ピロリ」といい、感染した人の胃の中に生息する菌です。

 

日本でのピロリ菌感染者は約6千万人にもなるといわれています。

10~20代で約10%ですが、50代以上で約40%、60代以上では約60%の人が感染していると言われています。

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ピロリ菌は幼少期に感染する

ピロリ菌の感染は、幼少期(5歳くらいまで)に成立するとされていて、成人ではキスなどで感染したとしても、一過性に終わることが多いようです。

免疫力が低い幼児期に、井戸の水などや食べ物と一緒にピロリ菌を摂取して、感染してしまうことがほとんどのようです。 

そして、幼少期の胃の中は酸性が弱いので、ピロリ菌が生き延びてしまいます。

大人は免疫機能が確立しているので、新たに感染することはないとされています。

 

なので虫歯菌と同じように、世話をしている親などからの口を通しての感染が主な原因となるようです。

 

慢性胃炎をほっていてはいけない

慢性胃炎をほっておく人は多いと思います。

しかし、慢性胃炎の原因は、ピロリ菌であることが多いです。

慢性胃炎が続くと、胃がどんどん老いて、どんどん萎縮してしまいます。

そうすると、胃もたれや、胃痛がよく起こります。

でも、市販の胃薬でやりすごせば、また良くなったりします。

 

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そうして、病院へ行かないうちに、胃はどんどん萎縮が進み、胃がんになる場合があります。

 

また、胃炎で内科を受診しても、「慢性胃炎」と診断されるだけの時もあります。

 

私は、若い頃からずっと胃炎に苦しめられていました。

なので、バッグにはいつも胃薬を常備していました。

体調が悪くなると、まず胃が痛くなり、食べれなくなりました。

ですが、内科を何度か受診しましたが、ピロリ菌の指摘をしてもらえなかったのです。

なので、胃が弱い体質として生きていました。

 

ですが、40歳すぎくらいの健康診断で、胃のバリウム検査を受けた際、要再検査となりました。

そして、生まれて初めての胃カメラを経験しました。

結果、異常はなかったのですが、その時の先生の判断でピロリ菌の検査をして頂き、ピロリ菌に感染していることが分かった次第です。

  

ピロリ菌の除菌

ピロリ菌の感染が判明したら、必ず除菌しましょう!

除菌は1週間、薬を内服するだけです。

今では保険診療扱いになっているので、薬も高くありません。

 

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この除菌に失敗するケースもあり、その場合はお薬の種類を変えて再トライです。

 

除菌できたかどうかは、呼吸による検査「尿素呼吸検査」のような簡単な検査でも分かります。

 

1回目が失敗で、2回目の除菌でも失敗したら、3回目の除菌はできるそうですが、3回目からは保険適用外になるそうです。

ですが、2回目の時点では、ほとんどの方が除菌に成功しているそうです。

 

私は1回目は失敗したので、2回目の治療で除菌に成功しました。

 

除菌後も内視鏡の検査は必要

除菌したからといって、胃がんのリスクが0になるわけではないそうです。

ピロリ菌の除菌した時点で、すでに胃が萎縮して老化していますから、将来、胃がんになる可能性はあります。

除菌をするタイミングが遅くなればなるほど、胃がんのリスクも上がります。

だから、ピロリ菌に感染していたことのある人は定期的に胃の内視鏡をするべきです。

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子供のピロリ菌検査

もし、親がピロリ菌に感染していたら、子供にも感染させている可能性があります。

幼児期までは検査で偽陰性になる可能性もあり、後に再感染するケースがあります。

なので、子供にも感染しているかもしれない場合は、中学生~20歳くらいで検査をするのがいいそうです。

その際、症状がなくても必ず除菌しておきましょう。

 

胃がんで亡くなった友人

10年位前、私と仲良くしてくれていた年上の女性が胃がんで亡くなりました。

祖母や祖父が亡くなった記憶はあるのですが、疎遠だったことと幼かったことで、記憶があまりなく、私にとっては初めての身近な人が死んでしまった経験でした。

その人は、私より一回りほど年上だったのですが、なぜか私を気に入ってくれて、何でも自分の事を話してくれました。

なので、病気のことも胃の調子が悪いと時々言っていた頃から、胃がんになったこと、抗がん剤治療を受けていて気持ち悪いと言っていたこと、すべて聞いていました。

 

そして、医師に余命半年と告げられたことも聞きました。

いつも明るい人で、その時でさえ本人は暗い調子ではなく、たんたんと話していました。

私は心の中ではかなり動揺していたのですが、ただいつものように聞くだけでした。

 

 そして、とうとう本人がもう辛くてダメだと思ったようで、メールがきました。

「もう、本当にしんどくなってきたから病院に行く、これが最後のメールになるかもしれないから、ありがとうって言っておかないと」

のような内容だったと思います。

 

焦って、すぐに共通の友人に連絡して、二人で病院に駆けつけた時には、娘さんが必死で腰をさすっていました。

とても辛そうで、来てよかったのか、悪かったのか。。今でもわかりません。

その日は少し落ち着いて、少しお話できましたが、辛そうでした。

 

それから、数日後に娘さんからのメールで亡くなったと知りました。

 

その友人は食べるのが好きだったのに、最後は食べれなくなって、飴とお茶を楽しみにしていました。思い出すと、せつないです。

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その亡くなった友人のお姉さんもその数年前に胃がんで亡くなっていました。

お姉さんの闘病の時、泣いているのを見ました。辛そうでした。。

 

友人の胃がんの原因はピロリ菌による慢性胃炎からだったと私は思います。

友人のお母さんは当時は健在でしたが、家族のうち2人が、胃がんを発症しているのだから、ピロリ菌の家庭内感染だった可能性はかなりあると思います。

でも、彼女の子供時代ではわからない事だっただろうし、病気になる前の胃炎の原因を追及して、予防していけなかったのかもしれません。

 

当時、私にも知識が全くありませんでした。

もし知っていたら、胃の調子が悪いと言っていた時点で、ピロリ菌の検査を必死で勧めていたと思います。

 

私の父も母も、中年期にピロリ菌の除菌をしたと聞いたことがあるのですが、子供の私たちに注意してきたことはありません。

私は二十歳前後から、ずっと胃痛持ちでしたが、教えてくれていたら、こんなに胃が萎縮することもなかったと思うのです。。

 

でも、私の親にも知識がなかったのです。

知ることって、本当に大切です。

 

これからは胃がんの無い時代がくる

2013年2月から、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎の除菌治療が保険適用になりました。

私のように、胃カメラでピロリ菌の感染を発見してもらい、除菌を促してもらえる機会が増えています。

なので、確実に胃がんは減ってきていますし、今後の日本では胃がんが稀な病気となっていくかもしれません。

 

そのためには、今の子供たちにもピロリ菌の知識を広めて、積極的に検査と除菌を奨めていかなければならないと思います。

 また、最近では中学生のピロリ菌検査をに取り組む自治体が増えているそうです。

 

私の住んでいる地域では、まだ取り組みはしていませんので、自費にはなるのですが、近いうちに私も子供の検査をしにいくつもりです。

 

今は日本国内はコロナワクチンのことで、精一杯なところですが、全国的なピロリ菌対策も早急に進めてほしいものです。

 

最後に

私がバリウム検査で要検査になったキッカケなのですが、実は私が胎児の時、臓器が造られていく際に、膵臓の細胞が間違えて胃の中にポコッとくっついてしまった「迷入膵」が、胃のレントゲン写真には隆起した異物に見えたそうです。

 

そのおかげで、当時は本当に怖がっていた胃カメラをしなくてはならなくなって、ピロリ菌の除菌となったわけです。

しかし、除菌後すぐに、胃がものすごく楽になったのを覚えています。

 

その「迷入膵」がなければ、ずっと除菌の機会がなく、今も胃が萎縮し続けていたかもしれません。

不思議なことです。

 

もし、胃痛がずっと続いているようでしたら、ぜひとも消化器内科を受診してみて下さい。ピロリ菌に感染しているかもしれません。

その場合は、お子さんも中学生以降には、必ず検査をするべきだと思います。