Moms-diary’s

思春期の子供2人と中年の夫と暮らす主婦の日記

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アルツハイマーの新薬「アデュカヌマブ」が承認された!いつか、この世に認知症のない時代はやってくるのだろうか。

 認知症の新薬

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先日、日本のエーザイアメリカの製薬会社と共同で開発した新薬(アデュカヌマブ)が、アメリカのFDA(米食品医療薬品局)に承認されたニュースを知りました。

 

アルツハイマー病の原因となるアミロイドβ(Aβ)に直接作用する薬は、世界で初めてのもので画期的な開発です。

でも、販売価格がなんと、1回47万円、年間610万円!!!

高い!!!

 

厚生労働省では、日本での承認は年末ごろになると見ているらしいです。

ものすごく高いお薬ですが、いずれ日本でも承認され、保険適用されれば、医療保険財政への影響は大きくなりそうです。

 

今まで、認知症のお薬といえば、症状の進行を遅らしていくものだけだったのが、治療薬として開発、承認されたことは、世界中のアルツハイマー患者とその家族に大きな希望になったと思います(お金のことはさておき)。

 

またアルツハイマー病の別の治療薬候補「レカネマブ」も開発中だそうです。

 

科学はどんどん進歩してますよね。

50年後、100年後の世界はどこまで進化しているのでしょうか。

 

今の現実は

舞台は世界から、私の近所に変わります。

実は、去年から、町内会の班長(当番制)をしています。

 

班長と言っても、会費の集金(年に1回)と募金の集金(年に数回)、回覧板の回覧の管理(けっこう頻繁)くらいで、町内の掃除や、その他集会は任意参加です。

 

そんなに田舎ではないのですが、この周辺は戸建て住宅が多く、昔から住んでおられる方が多い地域です。

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でも、うちは8年前に引っ越してきたので、会費や募金の集金の時くらいしか話さないお宅ばかりです。

そして、うちの北側のお宅は、ご老人の方が多いです。

 

旦那さんが亡くなって、年老いた奥さんが一人で住んでいる家が2軒あります。

そのうちの一人の方は、見た感じ全く分からないのですが、どうも認知症のようです。

挨拶する程度では、全く分からなかったのですが、私が班長になってからは、気になる行動が目について、そう思ったのです。

 

私が回覧板を初めて回した日の午前中に、私の家に回覧板を持ってきて、「これ、どうすればいいの?」と聞きに来られました。

え?? 回覧板をお隣にまわすだけなのに。。え~。。

一瞬、認知症を疑ったのですが、しっかりした口調だったし、今までそう感じた事がなかったので、

「回覧板をお隣にまわして下さい」と伝えたら、わかったと言って戻って行きました。

 

そして午後からも、また私の家に回覧板を持ってきて、同じことを聞きに来ました。

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やっぱり認知症だった!と確信して、一緒にその方のお隣に行き、一緒にポストに投函してきました。

 

それから何回か、回覧板を持って来られて、また同じ事を繰り返したのですが、持って来なくても回覧板がちゃんと戻ってくる時もありました。

 

一人で暮らしているけど、旦那さんが亡くなってからは毎日のようにその方の娘さん(もちろん大人の)がしょっちゅう来られているので、きっと娘さんも気になっているんじゃないかなあと思います。

いろんな事情があって、今は同居できないだろうな、わかるなあ。

私の母も80過ぎで、とりあえず今は一人暮らしです。。

近くに姉が住んでおり、時々電話で話していますが、今のところ大丈夫だとは思うのですが。。

 

で、先日その人の家へ、今年の会費を集金に行きました。

不安でしたが、会費の集金は理解できたようで、すんなり集金できました。

ちょうどコロナウィルスの高齢者接種予約が始まっていた頃で、持って行った回覧板にその事が書いているお知らせがあって、雑談でその事をちらっと話してみたら、

「コロナ??何それ??何のことかわからない」

と言っていて、また私はえー!!!と混乱してしまいました。

「接種予約券が届いてませんか、届いていたら、ここに書いている病院に予約の電話をして・・・」と説明していたのですが、もう全く通じません。。

 

あの、娘さんが予約してくれているのでは?ときいてみたら、娘もそんなこと知らないと言っていました。

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そんなはずない、娘さんといっても、しっかりした大人だし、今日本で、コロナワクチンの事を知らないなんて、幼稚園児でも知ってるはず。。

かなり、私も動揺したんですが、予約接種券をまだ見ていないと言っていたから、その券が来たら、必ず娘さんに伝えるようにお願いしてきました。

 

 気になって、その方と同じくらいの歳で、仲良しの一人暮らしの奥さんに相談したら、

「大丈夫、大丈夫、娘さんはちゃんと分かっているから。」

「あの人、だいぶきてるから。気にしなくていい」

 そうなんだ。。

とにかく、良かった。娘さん、ちゃんとしてくれてるのね。

 

実はその方だけではなく、違う方も見た目はしっかりしているのに、あれ~と思うことがあって(認知症と思われる件)、すっかり会費の件で振り回されました。

 

最後に

こんな感じで振り回されることは、世の中には山とあると思います。

本当に認知症の人は、見た感じ全くわかりません(重度だと、分かるのだろうか)。

一緒に住んでいる家族は、何となく分かってくるんだろうと思うのですが。。

 

私の姑も、亡くなる数年前に、おかしな行動が多く、気になった主人や姑の姉妹が話し合い、病院に連れていって検査をしてもらいました。

でも実は、”認知症かもしれないから” と伝えることが最後まで誰も出来なかったのです。

姑の性格上、絶対病院に行かないし、認めないし、誰も言いだせなくて、、

結局、主人が別件で病院に行く口実を作り、本人には認知症の検査とは言わず、内緒で検査することになりました。

脳の検査では、若干の萎縮が見られ、アルツハイマー認知症と診断されました。

そして、症状を遅らす薬を処方してもらうことになったのですが、、

その姑も既に亡くなり、もう去年3回忌をしました。 

 

こんな感じで、認知症は治療する以前に、本人に病気の認識をしてもらえない問題を抱えています。

数年前に、高齢者の車の、アクセルとブレーキの踏み間違え事故が多発し、大問題になりました。

 これも、高齢者が認知機能の衰えを自覚出来ないことに大きな原因があったと思います。

 

で、またグローバルな世界に戻り、

この認知症治療薬が、どうか早く当たり前に流通するようになりますように。

もちろん保険適用で。。

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