Moms-diary’s

思春期の子供2人と中年の夫と暮らす主婦の日記

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福岡の保育園バスに5歳の男の子が置き去りにされた事故。なぜこんなことが起こったのか、真剣に考えないといけないと思います。

少し前、7月29日、福岡の保育園の送迎バスに5歳の男の子(倉掛 冬生ちゃん)が取り残されて、熱中症で亡くなってしまった事故がありましたが、そのニュースの一報を聞いて、そんな事ありえない!!と耳を疑ってしまいました。

 今東京オリンピック真っ最中で、事件や事故をテレビでは以前ほど、取り上げていないのですが、この事故報道はかなり世間を騒がせました。

事故の詳細

ご存知の方もいると思いますが、当初の事故の詳細は

  • 7月29日午前8時35分ごろ、男の子を乗せたバスが園に到着した 
  • 同日夕方、保育園から帰りのバスに冬生ちゃんが乗っていなかったのを母親が気づいた
  • 午後5時15分頃、この保育園の駐車場に停車していた朝のお迎えに使ったバスの前方の席で亡くなっている冬生ちゃんが発見された

といういきさつです。

最初この内容を聞き、とにかくこんな事はありえない!!としか思えませんでした。

保育園のバスです、実際のバスの写真を見たって、そんな空港バスのような大きさじゃないんだから、見落とすのはおかしいです。 

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上記に書いた以外の事故の詳細は、

  • 当日朝乗っていた園児は7人(1歳児4人を含む)
  • この日の隣接する北九州市八幡西区の最高気温は33.1度
  • 冬生ちゃんは日中炎天下で閉めきられたバス車内に9時間にわたって取り残された
  • 冬生ちゃんの死亡推定時刻は午後1時ごろ
  • 送迎バスは40代の女性園長が一人で運転していた
  • 女性園長は少なくとも1年半前から、一人で迎えのバスを運行する状態が続いていた

 ということです。

 

うちの子供が乗っていた幼稚園バス

このニュースを聞いてから、すぐに我が子の幼稚園バスを思い出しました。

うちの子は二人とも保育園ではなく幼稚園でしたが、送迎バス2台で、大きさもこの保育園のバスくらいでした。

幼稚園には専属で運転手さん二人がいて、保育士さんが前の席に座り、朝の迎えと帰りの送りで1台が2往復ずつ運行されていました。

うちは、かなり幼稚園から近かったので、私の子供たちは10分以内くらいしかバスに乗っていなかったのですが、それでも帰りはよく爆睡していました。

行きはどうだったんだろう。おそらく行きは寝ていなかったと思います。

帰りは丁度お昼寝の頃3時くらいで、バスにも揺られ、しょっちゅうバスの座席で寝落ちし、先生に起こされて、ボーっとしながら降りてきます。

一度、送りのバスで子供が寝ていて、急ブレーキだったのか、窓かどこかに頭をぶつけて、帰り際に先生に申し訳なさそうに、説明されたことがありました。

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幼稚園でお漏らしした時も、帰り際に送り同乗の先生に説明されました。

お漏らししたら、体操服のズボンに履き替えているので、「あ、やっちゃったなあ。。」と私も見ただけで分かるんですが。

幼稚園で転んで顔を打っても、子供が帰る前に電話で連絡が来ました。

連絡を入れずに幼稚園を休んだ事はないのですが、連絡がなく幼稚園の教室に朝いなかったら、すぐ私に電話が必ずかかってきていたと思います。

 

なので、このニュースを聞いた時は信じられませんでした。

いつも通りにバスに乗っていった我が子が、まさかバスに取り残されて亡くなってしまうなんて。。。

亡くなった冬生ちゃんのご両親の気持ちを考えたら、、胸が苦しくなります。

 

事故後、警察は保育園に家宅捜査に入り、職員の体制表や就業規則に関する資料などを押収し、園の安全管理が十分でなかったとみて、業務上過失致死の疑いで調べているそうです。

 

気になる保育園の散歩

うちの近所でも、保育園がいくつかあるのですが、時々保育園児を7、8人くらいを連れて散歩させているのを見ます。

歩けない乳幼児は大きなカートに4、5人乗っていて、なんとか歩ける幼児はちょぼちょぼ歩いての散歩です。

とても可愛いんだけど、私はちょっと気になるのです。

付き添いの先生は2人くらいで、とにかく必死そう(そうじゃないかもしれないですが)に見えます。

カートの乳幼児は泣いていても、とりあえず走り出さないので、安心して見ていられるのんですが、ちょぼちょぼっと歩いている幼児が、端から見ていても大丈夫かな。。。と思ってしまうんです。

だって、カートを押す先生が1人で、もう1人の先生が他の幼児の安全を確保しながら散歩させなくてはならないのですから。

その歩いている幼児は2歳未満くらい、まだスタスタ歩けていないような子もいて、車が行き交う道路のそばの歩道を歩いています。

それが、神経質な私には気になるんです。

これからどこへ行くのかな。あそこの信号を渡ったりするのかなあ。

保育士さんは、「○○ちゃん、○○しちゃ、ダメよう~」と言ったりしているのですが、その○○ちゃんは、2歳にも満たない感じの幼児。

急に走り出さないか、いつもハラハラと見ております。

保育園に広い遊び場がないからこその ”散歩” なんだろうけど。

 

お母さんたちが働くのは、自分自身の仕事を持ちたいこともあると思いますが、家族や子供たちの生活を豊かにしてあげたい気持ちが強くあるから、でもあると思います。

でも、そのために預けていた保育園で、まさかのありえない事故で大事な子供を失ってしまうなんて、悲しすぎます。

 

事故後の園の保護者会

事故後、この保育園では保護者説明会が行われたそうです。

この説明会で、園長は経緯を説明したそうですが、不可解な内容に保護者は苛立ちました。

  • 女性園長は冬生ちゃんを降ろしたと思い込み、確認せずにバスを施錠した
  • 担任の保育士は冬生ちゃんは休みだと思っていた
  • 園児が乗る際に「バスカード」を受け取ることになっていたが、園長は受け取っておらず、バスが保育園に到着したあと、園長は運転席を降りて、ドアから1歩、2歩入り座席を見渡しただけ。

 

このやりとりの延長に、過去に子供を叱る時に倉庫に閉じ込めていた事が持ち上がったそうです。

そこから、冬生ちゃんもわざとバスに閉じ込めたのでは?という疑惑まで出て、園側が追求されました。

 

さすがに、「当日もわざと閉じ込めていた」というのは無いと思うのですが。

事故の前後の状況判断から、日頃から、すべての確認作業が乱雑だったのは間違い無さそうです。

 

まとめ

保育園の送迎バスには、同乗者の配置義務などが無いそうです。

ですが、乳幼児も乗り込んでいくバスに、園長が一人で運転して、他の大人は乗っていなかったという状況は、どう考えてもおかしいです。

小学生の送迎バスなら、まだ考えらると思いますが、言葉も歩行もままならない乳幼児や、幼児です、怖いです。

園の方でも、ちょっとヤバいな、と感じていたんじゃないのでしょうか。

この送迎の状況以外にも、人手不足が原因の保育現場の ”ほころび” がきっとあるのではと思います。

でも、正常に考えられないほどに日々が忙殺されていたのかもしれない。

この保育園は、確実に人手が足らなかった状態だったと思います。

そして、このような保育園は、日本中にたくさんあるのかもしれません。

 

福岡県は今回のこの事故を重く受け止め、認可幼稚園や認定子ども園を含む県内すべての保育施設を対象に、安全管理の実態調査を始める方針を固めたそうです。

 

福岡県だけではなく、国全体でも早く動き出してほしいと思います。

そして、こんな悲しい事は二度とあってはならないと思います。