Moms-diary’s

思春期の子供2人と中年の夫と暮らす主婦の日記

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世界の教育格差は日本より激しい。日本の教育環境は安全面も含めて、ものすごく恵まれいるんです。

 先日、海外の教育格差の事を書いている本を読みました。

その本には、アメリカやイギリスのような先進国の教育格差について、書いてありました。

 

「世界のニュースを日本人は何も知らない2」 

 著作:谷本 真由美さん

 

という本です。その中の ”第4章 世界の「教育」を日本人は何も知らない” の内容を一部ご紹介します。

 

 

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日本よりもっと激しい教育格差

細かな事に関しては、イギリス国内の事を説明していました。

  • イギリス、アメリカ、その他先進国では、日本では考えられないほど、教育格差が大きくて、イギリスでは、公立と私立の学校には凄まじいほどの教育格差がある
  • 公立学校の中でも、地域格差がものすごくあって、親は良い学区を選んで引っ越すのが当たり前
  • ロンドンの郊外の良い学校がある地区では1軒の家が2、3億することもめずらしくない。その辺りのその固定資産税は数百万以上になることがある。
  • 「底辺校」では学校入り口に金属探知機があって、校内で麻薬売買がされ、その抗争で殺人も起きたりしている
  • 私立の学校では、1年間の学費が500万以上とゆうところも存在している

 

日本でも、良い学区に引っ越しをすることもあると思うのですが、比率にしたら、けっこう少ないんじゃないかと思います。

 地元の中学校が少々荒れていて、私立学校に入学させることを検討することは、日本でもけっこうありますよね。

 

私の住んでいる学区の中学校は悪い噂は聞かないので、私の子供が通っていた公立小学校では、約9割くらいがそのまま学区内の公立中学校に通っていると思います。

ですが、お隣の学区では、その近くの公立中学校の環境が少々悪いようで、3割以上が私立受験をすると聞きました。

でも、わざわざ引っ越すとゆう人はいるのかもしれませんが、私の周りでは聞いたことがありません。

それだけ、イギリスなどの国では、深刻な問題なのかもしれません。

 

そして、学校に金属探知機があるなんて、日本では考えられませんよね。

たまに、ニュースで学校内での傷害事件が報じられたりはしますが、外国のように銃乱射事件なんかは、日本国内ではこの先もあり得ない事だと信じています。 

もし自分の子供の命が脅かされるのなら、私も、引っ越しは有りです。

 

日本は教育環境に恵まれている

筆者は、お子さんが通う学校のオンラインラーニングの中身がたいした事がないと言っています。

それならば、日本のNHKの子供向け教育番組の方がよく出来ているそうです。

 

日本にはオンライン教育をしなくても、代用できる教材がたくさんあって、それは非常にリーズナブル(きっとイギリスと比べて)だそうです。 

 例えば、進研ゼミや、Z会や、スタディサプリなど。

 

アメリカ、イギリスでは問題集や参考書は種類も少なく、日本よりはるかに高価だそうです。しかも、品質がいまいち。

筆者は日本に帰国した際は、問題集を大量購入していくそうです。100均ショップの問題集でさえ、品質が高いといっています。

 

  • アメリカ、イギリスではNHKの教育番組のようなものを公共放送していない。
  • また、アメリカ、イギリスでは子供向けの塾が無い。
  • 大規模な予備校もない。

 

こんな状況から、親は学校に、コロナ禍のように休校だとオンライン授業をするように圧力をかけるそうです。

 

日本は子供にとって「天国」

イタリアの街ではスリやスクーター強盗がたくさんいたりして、子供が一人でうろうろできるのは、かなりの田舎だけ。

アメリカでは危険な地区と安全な地区がくっきり分かれていて、子供が万が一、治安が悪い地域に迷い込んだら、死を覚悟しなければいけない程、危険。

 

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日本でも、子供を巻き込んだ事件がたまに報じられる事もあります。

でも日本では一般的に、小学生くらいの子供が一人で歩いていても、確かにそんなに不安を感じる事はないですよね(状況にもよりますが)。

 

教育無償化は貧困層を救済しない

アメリカのある貧困地域では犯罪がはびこり、銃撃戦が起こるところもある場所がありました。これを問題視し、地元の富裕層が、高校から大学の費用を補助するプログラムが始まったそうです。

その補助金を目当てに引っ越してくる家族が増え、一気に街が華やかになりました。

 

でも、進学率が伸びたのは、中流以上の家庭だけであって、貧困層の家庭にはほとんど変化がなかったそうです。

なぜなら、

  • 家が狭い、衛生的ではない等で勉強に適した環境を整えられない
  • 家族がアルコール中、麻薬中毒、ギャンブル中毒で、暴力を振るう
  • 同居の家族は勉強することに賛成しない、妨害をする
  • 周りの友人も勉強に共感しない、邪魔をする

等問題がありすぎです。

なので、教育無償化とゆうような資金援助では、このような環境にいる貧困層の教育問題は解決できない、これは日本も同じだといっています。

 

まとめ

その他、新型コロナ騒動やイギリス王室のことについて、その他色々な欧米での事情が書かれていて、とても興味深かったです。

前作の「世界のニュースを日本人は知らない」も読みたいと思います。

 

著者の谷本さんは元国連職員で、日本、イギリス、アメリカ、イタリアなど世界各国でお仕事をされており、現在はロンドン在住だそうです。

 

発展途上国の話ではなく先進国の事なので、貧困層といってもピントこない感じもしますが、「格差」は確かに日本よりはるかに大きい事がわかりました。

欧米には昔から憧れがあったのですが、少々複雑な気持ちになりました。。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。