子供の乳歯が生えだしてから3歳くらいまでの間(個人差がありますが)に、虫歯菌の侵入を防ぎきれば、一生虫歯にはならないかもしれません。
3歳まで虫歯菌の侵入を防ぎきれば、一生虫歯にならない
人は生まれてから3歳くらいまでの間に、口の中に一切の虫歯菌が侵入しなければ、その後は一生、虫歯にほとんどならないそうです。
その虫歯菌の侵入は、キスや、箸の使い回しや、同じ食器で食べることでも起こります。
赤ちゃんの食事の時は常に気を使い、どんなに可愛くても、キスを我慢し続けなくてはいけません。
また、どんなに神経を使って気をつけていても、親戚や知人が知らぬ間にキスをしていたなんてことはよくあります。
また、預けている保育所や幼稚園では、虫歯菌のもっている子との食器やスプーンの接触もあるかもしれまん。
いくら、一生虫歯にさせたくなくても、24時間、365日気を使い続けることが出来る人がどれくらいいるでしょうか。
虫歯菌を防ぎきることは、本当にとても難しいことです。
可愛すぎて、キスを我慢できない
この3歳までの時期って、子供が可愛くて仕方ない時期でもあります。
生まれたての頃も可愛いのですが、歯が生え出す頃は親を強く認識し始め、人見知りも始まります。
なので、親(特にいつも一緒の母親)の顔を見たら、ものすごく嬉しい顔をしてくれます。
いつも、母親を目で探し、見つけたら笑顔で近寄ってきます。
反抗期の息子のように、「お母さんがあ~だこ~だから嫌いっ!」なんて言う事もなく、天使のように笑顔をむけてきます。
私はそんな天使のような子供へのキスを、我慢し通すことはできませんでした。
スプーンや箸の使い回しには、かなり気を使ってはいたのですが。
子供たち、ごめんなさい。。
お口の中の管理
虫歯菌が侵入したならば、子供は将来、虫歯になる可能性が出てきます。
実際、私の子供は何度か、虫歯になりました。
虫歯菌が侵入してしまったことは仕方ないのですが、それ以降は「お口の管理」と「歯の大切さの教育」が大事になってきます。
赤ちゃんの頃から幼児期を経て小学校の低学年くらいの間は、一生ものの感覚が宿る時期です。
だから、この時期に「歯は一生必要で、大事しないといけない」事を毎日の暮らしの中で、教え込む必要があります。
小学校の高学年くらいからでは、反抗期が始まって、なかなか生活習慣のような事を身につけさせるのは至難の業ではないでしょうか。
歯以外も、大事なものがいっぱいありますが、私が神経を使っていたのは
- 歯を大事にしたこと
- 帰ったら石けんで手を洗うこと
- 毎日、コツコツ何かをすること(当時はピアノ)
- 運動をさせること(当時は体操、水泳、サッカー、バレエのどれかを定期的に1つはしていた)
くらいで、他にも教え込んでおかないといけない事は沢山あるのでしょうが、恥ずかしながら、かなり抜け落ちてしまっています。
ご近所への挨拶とか、礼儀作法とか、は無頓着だったかもしれません。
今は思春期の子供ですが、全然なっていません。。
歯に関しては、かなり頑張っていたと思います。
- 毎日の歯のブラッシング(寝る前は私のお膝で)
- 定期的に歯医者でフッ素
- 歯に粘り着くような甘いお菓子を避ける(イベントは別)
こんなに幼い子供たちも、いつかは年老いるときが来ます。
いつまでも、”自分の歯” で物を食べていて欲しいと思います。
幼児期を虫歯から守る
個人差はありますが、6歳前後から12歳くらいにかけて、乳歯から永久歯に生え変わっていきます。
最近は体格がいい子が多いので、その時期も昔に比べて、早くなっているのではないでしょうか。
乳歯の下に永久歯が生えてきている場合は、その隙間に食べかすが付きやすく、気をつけて歯磨きしないといけません。
また小学校に上がる頃(個人差有)に奥歯の永久歯である「第一大臼歯(6歳臼歯)」が生えてきます。
この第一大臼歯は、歯並びやかみ合わせの「基本」で、とても重要な歯です。
また、生え変わったばかりの永久歯は歯質が弱く、虫歯になりやすいです。
なので、歯医者でフッ素を塗ってもらったり、フッ素入りの歯磨き剤を使うなどしましょう。
また、シーラントという、フッ素が含まれている樹脂を埋めて、虫歯を未然に防ぐ予防処置があります。
奥歯の溝は複雑で、溝に食べかすが残りやすくなっているので、歯医者さんに相談して、シーラントをしてもらうと安心です。
幼稚園に入園したら、他のご家庭のお友達との交流が増えます。
お友達の家で遊ぶようになると、それぞれ、お菓子を持ち寄るようになったりします。
市販のお菓子も、飴や、グミやチョコレートのようなものは、虫歯になりやすいので、気をつけてあげましょう。
小学生以降
小学生になってからは、子供たちは主に公園で遊ぶので、お菓子はあまり必要としなくなると思います。
ですが、自分でお小遣いを持って、おやつを自分で買って、友達と食べたりするようになったりもします。
なので、それまでに ”何が虫歯を引き起こしていくのか” を子供に擦り込んでおかないとダメなのです。
飴やチョコも誰だって食べたい時はあります。
でも、食べ続けることに、大きなリスクがあるのです。
どうしても食べたくて、食べてしまったら、歯磨きを心がければいいのです。
歯磨きが出来ない状況なら、せめてお水やお茶を口に含み、ごちょごちょゴクンすれば、完全ではないけれど、虫歯のリスクは小さくできます。
子供にも子供の付き合いがあるし、ある程度、みんなと同じお菓子も食べたいだろうし。
なので、ある程度の自由を持たせつつ、お茶なりを持たせたりして、虫歯対策ルールを守らせましょう。
我が家では
我が家でも、幼稚園時代に、他のお友達とお菓子交流がたくさんありました。
なので、幼稚園時代は、虫歯に何回かなってしまいました。
小学校に入学してからは、甘いお菓子はほとんど買わなくなりました。
それ以降は子供たちの虫歯もほとんど出来なくなりました。
息子が2年生、娘は3年生くらいから、歯列矯正をはじめました。
歯列矯正は毎月検診があり、その度にフッ素を塗布してもらい、虫歯のチェックもしてもらえたので、安心感がありました。
小学校の高学年になると、お膝の歯磨きを嫌がり(当然かもしれません)、歯磨き後は母の目視チェックに変わりました。
でも、本当にお膝の歯磨きは大変だったので、ずいぶん楽になりました。
中学生から、歯にボタンを貼っての矯正になりました。
いわゆるワイヤー矯正です。
なので、食べかすがワイヤーやボタンに詰まるので、さらに虫歯のリスクがあがります。
三幸製菓の「雪の宿」せんべいさえも、出来たら食べないようにと言われました。
ですが、ちょっと気が緩んで、今年のバレンタインデーに母から家族にチョコをプレゼントしてしまったら、さっそく虫歯になりました。しかも3本も。。
「ちゃんと歯磨きしときなさいよ~」と声は掛けたのですが。。
さいごに
私には、虫歯の治療跡がたくさんあります。
生まれ育った環境のせいや、私自身のルーズさもあって、40代で歯を虫歯で1本失って、インプラントにしています。
その歯以外も、神経を抜いている歯が数本ありますが、その奥歯を失ってインプラントにした時に、将来の歯に対してとても不安になりました。
そして、それまでの私の歯に対する姿勢を、心から反省しました。
それが無かったら、こんなに歯に神経質にならなかったのかもしれません。
また、たとえ一生虫歯が出来ない人が、虫歯にならない事をいいことにして歯磨きを怠っていたら、今度は歯周病になって、人生早々に総入れ歯になってしまいます。
なので、歯に対しての正しい知識は、小さい時からきちんと持っていないと、人生の早い時点でたくさんの歯を失ってしまうかもしれないのです。
ぜひ、歯は大事にしましょう。