Moms-diary’s

思春期の子供2人と中年の夫と暮らす主婦の日記

※このブログにはアフェリエイト広告が含まれることがあります

もし、ベーシックインカムがはじまってしまったら、どうなってしまうのか。ベーシックインカムには光と闇がある。

最近、岡田斗司夫さんの動画にはまっています。

岡田さんのお話は、とにかく説得力があって、ついつい手を止めて聞き入ってしまいます。

先日は2015年12月に配信した「ベーシックインカム」をテーマにした動画のアップグレードしたものを見て、その内容にとても考えさせられました。

それを少しご紹介し、このベーシックインカムについて書いてみました。

 ベーシックインカムとは

ベーシックインカム(baisic income)とは政府がすべての国民に対して、無条件に一定の現金(生活する上での最低限必要な金額)を支給する政策のことです。   

f:id:Moms-diary:20210626160543j:plain

日本にも国民に対して各補助金や、失業保険、年金がありますが、それとは違い、

  • 無条件に必ずに支給される
  • 家族が何人であっても、全員一人につき支給される
  • 死ぬまで支給される

と、いうものです。

なぜ今、ベーシックインカムが注目されているのか

2013年に、オックスフォード大学の研究チームが、今後10~20年間にアメリカの総労働人口の47%が機械に置き換わる可能性があると発表したそうです。

その置き換わるものは製造業の単純な労働力だけではなく、銀行員やコンサルタントや法律家などの知的労働力も含まれているとのこと。

今年は2021年だから、もう、間近に近づいていますよね。。

 

ヨーロッパでも失業者に対しての社会保障制度があるが、仕事をすると保障が無くなるため、失業者であっても、低収入であったり、短期的であったりする仕事は避けてしまう。それは、日本でもそうだと思います。

 

ですが、ベーシックインカムが導入されると、仕事をする目的が ”生活のためだけではない” 人も増えるので、企業側も雇用の確保がしやすくなり、失業者も減っていくといった効果があると考えられました。

 

そしてここにきて、去年から始まった新型コロナウィルス感染拡大で、このベーシックインカムが日本でも大きく注目されるようになってきました。

  f:id:Moms-diary:20210626160836p:plain

フィンランドベーシックインカムの社会実験 

フィンランドは、ベーシックインカムの実験を行いました。

フィンランド失業者2000人に対して、実験的に2017~2018年の2年間にわたり、毎月560ユーロ(約7万円)を支給しました。

この期間中に仕事に就いても、同額を支給されました。

 

この結果ではベーシックインカム受給者のほうが、生活への満足度が高く、精神的なストレスを抱えている割合が少なかったそうです。

そして、ベーシックインカムが雇用にもたらす影響はほとんどなかったそうです。

 

ベーシックインカムの光と闇の世界

岡田斗司夫さんは、このフィンランドの実験をする前の2015年に、このベーシックインカムについての動画を公開しています。

その中で、フィンランドがもうすぐベーシックインカムの実験する話を盛り込み、そして独自のベーシックインカムについての考えを述べています。

 

【光?の部分】

生涯死ぬまで、一定のお金をもらえたら、人は将来のお金に対する不安が軽減して、貯金をしなくなり、お金を使うようになって、経済が活発になるだろう。

 だが、公的援助は無くなるだろう。

国民保険、年金、教育費(公立の学校までも)、その他すべての福祉をなくしてしまうかもしれない。

すべてが自己責任になってしまうかもしれない。

だが、国から生まれてから死ぬまで、毎月11万支給される。

(※この11万円という金額は、当初フィンランドが予定していたベーシックインカムの金額が800ユーロ(約11万円)だったことから)

でも、一人11万では暮らせない、だから結婚すれば2人分22万、子供つくれば33万と、さらに増えていく。どんどん生めば、どんどんもらえる。

だから、子供をつくることは得ということになる。

人口が減っている国には、いいのかもしれない。

  f:id:Moms-diary:20210626161210j:plain

仮にベーシックインカムが始まってしまったら、この社会はどうなってしまうのか。

生きるためにバイトをしている人は、ほとんど働かなくなるだろう。

そのかわり、少額の給料のやりたい仕事をする人は多いだろう。

 

ただ、月11万円もらっても、職場が無くなっていいわけではない。

家で永遠、趣味だけで暮らせない、それだけで満足できる人は少ないはず。

また、月11万だけで暮らすのは、かなり質素な生活になる

だから、ちょっと働いてみたい、「ちょっと労働」が増えるだろう。

 

【闇の世界】

ベーシックインカム制度では、働きたいが、能力がない者は徹底的に排除する世界になるだろう。

 

「優秀な人間だけが生産をし、優位に立ち、いい生活をするので、そうでない人間は邪魔しないでくれ、毎月11万を払ってやるから、そっちで遊んでてくれ」というような闇の制度でもある。

今は傷害のある人たちも働ける場所があるが、ベーシックインカム制度の中では、その場所が無くなるだろう。

  f:id:Moms-diary:20210626161724j:plain

企業は有能な人間とロボットと、プログラムで運営したい、

その他の人は生活最低限のお金をあげるから、邪魔をしないでくれ、

という世界を造ってしまうのかもしれない。

 

そうなったら、”「働くという事」は選ばれし有能な人だけが出来る世界” になっていくかもしれない。

なので、有能ではない者は大人しく家にじっとしていないといけない。

つまり、国民を労働なき奴隷にする制度かもしれない。

 ベーシックインカムにはそういう闇の部分がある。

 

また、日本人は優しい性格が多いので、11万もらって好きに生きろと言われても、それが出来ない人が多いのではないか。

3人に1人は、11万円のうちのほとんどを管理者に預けてルームシェアをして、集団で生きるコミュニティのようなものが、たくさん出てくるだろう。

 

ベーシックインカムの「好きに生きれる社会」は、私たちには負担が大きすぎるかもしれない。

 

岡田さんの動画の内容はこんな感じでした。

 

最後に

このフィンランドの実験では、労働意欲はあまり変わらなかった結果になったのですが、

研究者からはあまり意味がない実験とも評価されたそうです。

  • フィンランドの失業者が対象で、ベーシックインカムのあらゆる人が対象の条件ではなかったこと
  • 受給額は当初予定だった800ユーロ(約11万円)ではなく、560ユーロ(約7万円)で、少なかったこと

等の理由からです。

 

しかし、ベーシックインカムに関しては、国民が増えてきても、仕事が無くなってきている国は、導入を真剣に考えていかないといけない時期にきていると、最後におっしゃっていました。

 

日本も少子高齢化が本当に大きな問題になってきていますが、様々な問題から、このベーシックインカム制度を実施するのは現状ではかなり難しいようです。

ですが私自身も、ここ数年、セルフレジやAIレジ、Web上でAIとチャットで相談したりを経験することが増えてきました。

深夜のテレビでは、AIキャラクターのアナウンサーがニュースを報じているのを、実際見たりしています。

 

確かに、後5~6年したら、もっと状況が変わっていきそうです。

ベーシックインカム制度ではないかもしれないが、日本もなにかしら、大きく変わっていくのは確実なのかもしれません。

日本の未来は、はたして、どうなっていくのでしょうか。