前回の記事は中学受験の6年生の夏を有効なものにすることがテーマでした。
今回は過去問題(赤本)について、考えてみました。
過去問はいつから始めればいいのか
新しい過去問は、だいたい5月頃からポツポツと書店に並び始めると思います。
ですが、6年生でも、この時点ではまだ解けない問題が多いです。
解ける問題からポツポツとやっていくのもいいですが、過去問はやはり時間を計って、本番のようにトライした方が価値があるような気がします。
しかも、塾では秋から授業の中で過去問を扱うので、塾の先生には過去問はまだしないようにと、言われていました。
実際、我が家で、子供が過去問を取り組んだのは、入試直前でした。
志望校別の講座での、過去問・予想問題の取り組み
たいていの大手塾では、通常授業とは別で、志望校別の講座が9月頃から設けられていることが多いと思います。
私の子供は、この志望校別の講座で、志望校としていた学校の過去問の多くをしていました。
通常授業でも、カリキュラムで何校かの中学校の入試問題が組み込まれていました。
志望校別の講座では、志望校を徹底的に分析している入試予想問題を大量にしていました。
問題用紙と解答・解説と、解答用紙で、家中プリントだらけになりました。
せっかく購入した過去問も、志望校別の講座の方で既に多くの部分を一度はしていました。
年末には、本命の志望校の過去問は(新刊分)、もう初めてする分がほとんどなかったくらいです。
志望校別の講座を取るなら、その学校分は過去問を買わなくて良かったかもしれません。
過去問の進め方
自宅での過去問の学習は、いつもの模試のように、「はい、始め!」の合図で本番のように始めるようにしていました。
そして、塾の先生にも言われていたようですが、時間制限が50分なら40分以内で、60分なら50分以内でというように、少し短い時間を設定して、終わらせるようにした方がいいそうです。
初めは、全然時間が足らないってなると思いますが、だんだん時間の感覚が身についてきます。
【我が家では】
- 学校別・年度別・科目別で表を作って、間違えた問題がわかりやすいようにする
- 間違えた問題は解説を隅々まで読む
- 間違えた問題は、ちょっと間を置いて、再トライ(合うまで)
- あまりにも、点数が悪い分は、再度テスト形式で一からやり直しする
という感じで行っていました。
受験予定の学校の過去問は必ず一度はやっておこう
本命はもちろんですが、受験予定分の学校の過去問は一度以上は全科目やっておくべきです。
滑り止めとしている学校の入試問題でも、出題形式に慣れていないと、独特な問題に足をすくわれるかもしれません。
模試で合格判定が30%以下のようなチャレンジ校として受験する学校のものも、過去問に真剣に取り組めば、もしかしたら合格するかもしれません。
入試情報には敏感になろう
最新版の過去問はたいてい、直近から4~6年度分の入試問題が含まれています。
算数だけ、理科だけの10年分、20年分とかもあります。
かなり前の年度からの分は、アマゾンや、メルカリなどでは古本ですが、安く販売していることもあるので、そちらを購入して、やってみるのもいいと思います。
注意するのは、難易度が全然変わらない学校もありますが、出題傾向や、難易度が以前と全く変わってしまっている学校もあるので、そこは注意した方がいいと思います。
また、出題傾向がどんどん変わっている学校もあるので、とにかく早い段階から、各学校の情報は知っておくべきです。
各学校の入試説明会では、「出題する分野や問題数など」を各教科で発表するかのように教えてくれます。私も、それを写メ取ったり、メモしたりしました。
それも参考になりましたが、塾での入試分析の説明会では、この学校は ”こんな問題は出ないとか” 、”これは必ず出題される” とか、かなり細やかに指導してもらえるので、助かりました。
志望校別の講座では、それは生徒にも言い聞かせるように指導されており、親子共に同じ認識で、最後の総仕上げの学習に取り組むことが出来ました。
まとめ
- 過去問は早くても秋以降から、取り組むのがいい
- 志望校の特訓講座を受講するなら、その分の過去問はあまり必要ないかもしれない
- 時間制限のちょっと短めでトライしていこう
- 受験予定の学校の過去問は一度は(全科目)やっておこう
- 入試情報には敏感に、マメにチェックしておこう
今回は過去問について書いてみました。
中学受験生を抱えている保護者の方の何かの参考になれば、嬉しいです。