かなり昔、私が独身時代に、生涯の趣味の四柱推命を習っていた時のお話です。
地下の部屋にいる、私には見えない女の人
当時、私は四柱推命を習っていた流れで、「易学」という講座を受講していました。
その教室での出来事です。
その教室は大阪市内の古いビルの地下室にありました。
たいてい、ちょっと仲良くなった女性の生徒さんと前後で座っていました。
私が先に教室に来て座っていたら、後から彼女が入って来ました。
いつものように、私の前の席に座ると思っていたら、なぜか私の前のもひとつ前に座りました。
私の前の席は空いていたのに。。変だな、どうしたんだろうと思っていたら、講座が始まりました。
少ししたら、彼女が録音機(今と違ってちょっと大きなやつ)を何度かカチャカチャしていました。
講座が終わって、皆さんゴソゴソと教室から出ていきました。
教室の出た所の広いところで、その彼女と合流しておしゃべりを始めました。
どうやら、録音機が壊れたらしいのです。今回で2回目だったそうです。
すると、顔なじみの他の生徒さんが来て、変な話しをし出したのです。
「今日もおったね」「うん、うん」「あの辺におった、おった」「いつもの白い服の女の人」。。。
何のことか、すぐには私には分からなかったのですが、どうやら、幽霊さんが教室にいたそうなのです。
しかも、私の前の席に・・・・
私はとても、とても臆病な性格なのに、私の前にずっと幽霊さんがいただなんて、ものすごいショックでした。
でも、その白い服の女の人は、いつもその教室にいたそうなんです。
その録音機が壊れたのも、そのせいかもしれまん。
その彼女とはよくお喋りしていたのに、その話題は出てきませんでした。
なので、その時に初めて知ったことでした。
その後、私とその幽霊さんを見た人たち(4、5人くらいだったかな)と、そのビルの喫茶店にコーヒーを飲みに行きました。
テーブルを囲み、一息ついたら、その人たちが全員、着ている服のポケットや胸元から、小さな紙で包んだものを取り出してきました。
それは、なんと、塩でした。
なんと、その人たち全員、その教室に来るときは、そうやって塩を体に身につけていたそうなんです。
この教室に来るときは、いつも嫌な気分になっていたそうです。
口々に「なんか、嫌な感じ・・」と言っていました。
実は易占を信じていなかった
その教室で習っていた易学とは、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言われる「八卦」を用いて、過去、現在、未来を読み取っていく学問です。
八卦とは、陰(--)と、陽(ー)の組み合わせで作られる8種類の形で、この8種を2つ組み合わせてできた六十四卦(8×8)の事象で占っていくのが、易占いです。
私が四柱推命に惹かれたのは、中国4千年の歴史が詰まった、究極の統計学であったからなんです。
易はその場で出た卦で、未来を読み取っていく、スピリチュアルな占いです。
なので、実はちょっと胡散臭いと感じておりました(すみません。。)
講師の先生や、親しくなった生徒さんとのお付き合いの流れもあって、易の講座を受けていたところもありました。
ですが、その「幽霊さん」の件で、”目には見えない何か”というものは本当に有るんだなあと思いました。
なので、易占で出た卦にも、本当に意味があるのかもしれません。
最後に
この時のことで、「塩には本当に守る力」があることが知りました。
お葬式に頂く、お清めの塩は、迷信とかではなく、本当に意味があるようです。
それと、結局それからも、私にはその幽霊さんは見えなかったし、”嫌な感じ” も感じませんでした。
なので、私には霊感というものが、全く無いということも、その時にはっきりと分かりました。
霊感も能力の一つだし、ちょっと残念な気もするのですが、私はとにかく怖がりなので、無くて良かったのかもしれません。